葛飾北斎の浮世絵(複製版画の通販にリンク



理系の北斎、文系の広重という言い方がはやっているが、大胆で緊張感のある構図、花鳥に対する正確な描写はそのとおりと感じる。
その中でも「富嶽三十六景」は浮世絵の揃物の金字塔。また、富嶽三十六景は72歳の時で90歳で亡くなる直前まで、画狂老人として活躍したのもすごい。
下に一押しの浮世絵絵師のアンケートも作りました。人気絵師のランキングを作りたいと思いますのでご協力ください。

葛飾北斎の生涯



1760年 本所割下水で生まれる。
1778年 勝川春章に入門
1779年 勝川春朗と号し、役者絵を発表
1794年 勝川派を破門される
1796年 北斎宗理、百琳宗理の号を用いる。一般に販売する錦絵から個々のオーダーに応えて作る摺物へ活躍の場を移す
1798年 宗理の号を門人に譲り、北斎、可候、辰政等と称す
1802年 画本東都遊の刊行開始
1805年 葛飾北斎と号す
1807年 滝沢馬琴の椿説弓張月の読本挿絵を描く
1812年 関西へ旅行
1814年 名古屋の版元から北斎漫画第1編を刊行
1817年 二回目の関西旅行、名古屋で畳120畳の半身達磨絵を描くパフォーマンスをする
1822年 為一と号す
1831年 富嶽三十六景の刊行開始
1834年 75歳にて画狂老人卍と号す、富嶽百景
1840年 房総方面に旅行
1844年 信州小布施に旅行、翌年も訪問、86歳でも当然歩いていったのだろう
1849年 90歳で没す 富士越龍図が最後の作品



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北斎として一番にイメージされる作品だけあってメリハリの絵の構図が圧倒的。ドビュッシーは本作に着想を得て交響詩『海』を書いている。
 堂々とした富士の存在感がすばらしい赤富士の絵。浮世絵風景画の頂点と思う。この「凱風快晴」、「山下白雨」は人物がまったく描かれていないという点、浮世絵といては珍しい。
富士山の安定感と夏の積乱雲、稲妻のコントラストが自然の大きさを感じさせる。上の赤富士に対比して北斎のこの絵を黒富士と呼ぶこともある。
桶の中に小さな富士、コンセプトのはっきりした構図が北斎らしい。
漁師の親子が岩の上から投網。厳しい自然と戦う姿を藍色だけでかっこよく描いている。
富士や足場の三角が重なる幾何学的構図。北斎らしい。
旅人のしぐさが北斎漫画に書かれていたように生き生きしている。
藍ずりで湖の静謐な雰囲気を描いている。
夕暮れに富士山の稜線や対岸の町並みが小さくシルエットのように描かれて、空間が感じられる作品。
安定感のある構図で、雰囲気としてゆったりほのぼのとした人の生活がかんじられる北斎には珍しく柔らかな印象の絵
富士に大名行列、町並み、田んぼ、土産店?等欲張りに描いた北斎らしからぬ絵に思える
夏の雪のない富士だが、湖面にくっきり写る富士は雪が残る富士なので北斎の遊び心がおもしろい
きのこのようににょきにょきと自己主張する桜と、その下で楽しげに花見の宴をする庶民、遠くに見える富士、幸せな感じがする風景だ
赤いとさかの鶏を密集させた幾何的な配置、密集の暑苦しさを緩和する藍、北斎のらしい感性を感じさせる作品
得意の藍色に、紫の花が映えている。あやめは日本の絵の題材として王道。
松に富士、お正月向きの上品な感じが良い。

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